Linuxへのお誘い

主にUbuntu系のLinuxの紹介と評価

Linuxのグラフィックツールと言えば「Gimp」
Photoshopと同等な高機能を持つソフト
数ある機能から「画像の一部切り出し」を詳細解説

その②「電脳バサミ」ツールを使う

今回は「電脳バサミ」ツールを使って切り出します。
電脳はさみの一番の利点は、自動計算で選択範囲を指定してくれるところですが、
使ってみると面白く便利とは感じますが、どうにも使い勝手が微妙です。
というのも選択範囲の指定が甘いので
境界線が比較的はっきりしている画像にはいいようです。
電脳バサミで境界線沿いにアンカーポイントをクリックして行きます。

gimp05
ある程度の曲線は自動で認識してくれます。
始点に戻ってクリックすると確定します。
確定したあとは選択した範囲の中をクリックします。
これで範囲指定されます。

gimp06
選択から境界をぼかすをクリックして編集→コピー、
クリップボードから生成→画像で透過されたイラストが別画面で表示されます。
なお、
クリップボードから生成→レイヤーでもOKです。
その場合は透過切り抜きのレイヤーが別レイヤーとして生成されます。

gimp07


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Linuxのグラフィックツールと言えば「Gimp」
Photoshopと同等な高機能を持つソフト
数ある機能から「画像の一部切り出し」を詳細解説

その①「あいまい選択」「色による領域選択」

 GIMPの編集機能は、フォトショップキラーとも呼ばれるほどです。
数万円もする有料ソフトには正直勝てないですが、
ほど近い編集機能は充分に満足できると思います。
有料ソフトに負けないぐらいの、GIMP機能を実感できるでしょう。
「GIMP」 の解説サイトはネット上に膨大にありますので、
色々なサイトの解説などを参考にしていただければと思います。
「GIMP」 はたしかに多機能なソフトでほぼ何でもできますが、
とはいえ基本的には画像編集が得意分野だと思います。
例えば、Adobeの「Illustrator」と「Photoshop」の関係は、
文字とレイアウトは「Illustrator」、
画像編集やロゴ作成は「Photoshop」というように
2つのソフトで連携しながら作業を進めていました。
同じように「Inkscape」と「GIMP」で
作業領域を分けて使用したほうがはるかに効率的です。
ということで今回は「GIMP」の得意分野として、
画像の切り出しを中心に説明したいと思います。

 gimp02
ここで言う切り出しは
画像の一部分(人物や物)だけを切り抜くことを言います。
要するに切り出したい部分を選択できればいい訳ですので、
上の画像のツールボックスのうち
「あいまい選択」
「色による領域選択」
「電脳バサミ」
「前景抽出選択」
「パスツール」の5つのツールが使えます。
切り出す画像の状態によって使うツールを選択します。
背景が透過されていないjpegのイラストの場合
(多分背景が白だと思いますが)などは、
最も簡単で「色による領域選択」「あいまい選択」ツールで
白い部分をクリックすると選択できます。
今回は「あいまい選択」ツールを使いました。
囲まれた白い背景はシフトキーを押しながらクリックして行きます。
終わったら選択から選択範囲を反転します。
この時に出来れば選択から境界をぼかすをクリックして下さい。
切り取りの境界線がきれいに見えます。

gimp03
gimp04
続けて編集→コピー、クリップボードから生成→画像で
透過されたイラストが別画面で表示されます。
一般的には選択→選択範囲を反転→消去のようですが、
編集→コピー、クリップボードから生成→画像の方が
余計な部分を切り取ってくれます。
それを別名保存します。拡張子はPNGで保存して下さい。

次回その②は「電脳バサミ」による切り出し
その③は「前景抽出選択」による切り出し
最後の④は「パスツール」で切り出しです。

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Linux Mintを基本につくられた軽快なバージョン
クラウドアプリを基本にした軽量ディストリビューション
「Peppermint OS 3」はクラウドとローカルの両刀使い!

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Chrome OSが目指すクラウドOSを取り入れて、
ウェブアプリだけというのもどうも心もとない、または物足りない
という方のために、「Peppermint OS 3」は
ウェブアプリ使用を基本としながらもアプリのローカルインストールにも対応している
Linuxディストリビューションです。
Linux Mintをベースに作られているのですが、
高速起動とウェブアプリ稼働のChromeOSを見据えたデザインとなっています。
インターフェースはLXDEで、デフォルトブラウザはChromium。
DropboxなどやGoogle系のGmail、Google Reader、
Google Calenderなどにリンクされています。
オフィス系ではGoogle Web Office にリンクされています。
またグラフィックス系では、
PixlrやPixlr-o-maticなどの画像編集系のWebアプリにもリンクされています。
OSのインストール自体はUbuntuやLinux Mintと同じですが、
使い勝手は軽快です。まあ Linux Mintの軽量で軽快なバージョンってところでしょうか。
名前の「peppermint」がちょっと洒落ています。

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日本語化は独自にやろうと思い本家からダウンロードしてみたところ
問題なくインストールが完了です。
インストール時点で日本語を選択すると、ディスクトップ周りは日本語化されますが、
日本語入力はこのままではできません。
システムの中に「ソフトウェアの管理」と「Synapticパッケージマネージャー」
も入っていますので、ここから 「ibus-mozc」 をインストールすると
日本語入力ができるようになります。
後は日本語Fontを適便にインストールしてください。
上の画像はGWoffice (Google Web Office) を起動したところです。

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インストールはコーデックやアップデートも同時に行うにチェックを入れて
約40分弱程度でしょうか。
再起動するとアップデートマネージャーがアップデートを催促します。
こう見てみるとあえてクラウドコンピューティングにこだわった
ディストリビューションというわけでもないようです。
Ubuntu系で軽量、クラウドもできる的な感じに思えるのですが。
でもクラウドといえども機械なわけで、いつ壊れるともわからないし、
ファーストサーバー社的なこともあり得るので、
何かあった時に慌てふためくのは自分なわけですから
両刀遣いが便利なのかもしれないですね。
このスタイルも有りかもしれません。
上の画像は画像編集 Webアプリ 「Pixlr」 を起動したことろです。
ちなみに 「Pixlr-o-matic」 はレトロ調のエフェクトをかけるアプリですので
あまり用途はないかもしれません。

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先ほども書きましたが「ソフトウェアの管理」と
「Synapticパッケージマネージャー」も入っていますので、
ソフトは好みによってインストールしてください。
システム系はある程度完備されていますのでそう問題は有りません。
使ってみた印象ですが
どちらかというとクラウドOSをイメージしがちですが、
軽量化の手段としてウェブアプリ使用を導入したようにも思われます。
それはそれで良いのですが、インターフェイス的にもLXDEそのままで
特段変わったところも有りません。
まさにLinux Mintの軽量で軽快なバージョン。

「Peppermint OS 3」のダウンロード

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