Linuxでフリーで使えるドロー系の定番ソフトと言えば
もちろん「Inkscape」です。
非常に多機能ですので覚えるのが難しいのですが
管理人の独自な視点からの曖昧チュートリアルです。

デタラメ「Inkscape」 その①

Freeのドローソフトの定番といえばInkscape(インクスケープ)。
有料で高額なソフトIllustrator、CorelDrawと同種の機能を持つ、
W3C標準のSVGファイル形式を使用したオープンソース・ベクターグラフィックエディタです。
機能的にはほとんど見劣りしません。
基本図形の配置やマウス操作による自由な曲線の描画により、
パスを使ったベクトル形式の画像を作成できます。
本ソフトには、レイヤーによるオブジェクトの管理や、
マスクの作成などやオブジェクトの結合や整列なと、
ドロー系ツールとして有用な機能が多数盛り込まれています。
また、ビットマップ画像をベクトル画像に変換する強力なトレース機能も備えています。
作成したベクトル画像の標準の保存形式はSVG。
PostScript/EPS/PDF/TeXなどのベクトル形式での保存が可能です。
「ファイル」メニューから「ビットマップにエクスポート」を選ぶことで、
PNG形式の画像として出力することもできます。
画像の背景が透過されるので、
他のグラフィックソフトとの連携もスムーズに行うことが可能です。

d-inkscape01
●取り敢えずこれだけは覚えて!
左端にあるツール群の一番上が選択ツールで、必ず最初はここをクリックしておいて下さい。
何か作業をしたあとは必ずこの選択ツールを使います。
この作業の流れで一番基本になるツールですので、必ずここに戻ることを体で思えて下さい。
それともう一つは元に戻すためのやり方ですが、Ctrl+Zで前に一段戻ります。
設定で何回でも戻すことができます。これさえ覚えておけば、いつでも元に戻せます。
作業はあくまでも選択した範囲が作業の対象になります。
Inkscapeを起動した時は小さく表示されると思います。
全画面にしてもいいのですが、やはりページが小さいままです。
右端にあるボタンから「ページをウインドウに合わせるようにズーム」をクリックするか、
ショートカットキーで5をクリックします。
デフォルトではツールボックスは表示されていませんので、
最低限表示させておきたいツールボックスを表示させます。
まずは右下のツールバーからレイヤーボックス、フィル/ストロークボックス、
フォントボックス、整列と配置ボックスの4つは表示させておいて下さい。

d-inkscape03
●文字の配置と自由な操作
それではこの手のソフトの真骨頂である文字の自由な配置や操作です。
上の画像の一番上に文字を打ち込みました。文字をクリックすると文字が選択され、
四隅と4つの中央の合計8ヶ所に矢印が現れます。
例えば2番目は横の中央の矢印をドラックするとその方向に横のみ縮んでいき、
さらにドラックしていくと横反転状態になります。
3番目は縦の場合です。さらに引き伸ばしも自由自在に拡大できます。
なおカラーは、一番下にカラーチャートが表示されていますのでクリックで選択できます。
現在はデフォルトチャートですが、
チャートの右端にある矢印から色々なカラーチャートが利用できます。
もちろんフィル/ストロークボックスから数値を入れて変更もできます。
 
d-inkscape04
文字をもう一度クリックすると斜体操作ができます。
四隅と4つの中央の合計8ヶ所に斜体用の矢印が現れます。
四隅の矢印は二番目のように純粋の斜体。
横の中央矢印は3番目のように横だけに斜体がかかり、
縦中央の矢印は4番目のように縦だけに斜体がかかります。
なお選択の解除については、何もない白い部分をクリックすると解除されます。
なお複数の選択の仕方については、選択したい全体を余白を取って大きく囲うか、
シフトキーを押しながら選択したいものをクリックしていくと指定できます。
とこのような操作は基本操作ですので、
すぐに出きるように何度でも練習して体で覚えて下さい。
考えなくても出きるようになればベストですね。
蛇足ですが文字の打ち込みは左のツールの「A」ボタンから、
打ち込んだあとは先程も書きましたが、選択ツールにすると自動的に選択されます。
文字にマウスを乗せると矢印と手のマークが現れますので自由な位置に移動できます。

では、今回はこれまでとします。